こんにちわ!わかばダイバーです!
海で遊んでいた時こんな疑問が浮かんだ事はないですか?
「海はどうして濁るの?」
「せっかく海に来たのに濁っていた…」
「春から夏にかけて海が濁っていることが多いけどなんで?」
そんな皆さんに向けて海が濁る原因と春濁りという現象について解説していこうと思います!
この記事を読めば
海が濁る原因、メカニズムが分かる
春濁りのメカニズムが分かる
もっと海に詳しくなる
海が濁る原因について
海が濁る原因はいくつか存在します。
- 海洋汚染
- 台風や大雨後の泥水
- 春濁りなどの自然現象
などが主な原因だと考えられてます。それぞれ解説していきましょう!
海洋汚染
海洋汚染とは言わずもがな海に捨てられたゴミや廃棄物が原因です。
海洋汚染が進む事によって、魚などの海洋生物が生活出来なくなり、海の浄化作用を担うサンゴが死滅してしまいます。これにより、ゴミなどで海が汚れるに加え、海も浄化作用が無くなり海洋環境の悪化が加速し、海が濁ってしまうのです。
台風、大雨後の泥水
台風や大雨の影響で地上の土や泥が川に流れ、それが海に流れることでも海は濁ります。
土は水よりも重く、時間が経てば時期に海底に沈んで行きますが台風や大雨後の海はしばらくの間濁っている事が多いです。
これ写真は、大雨から数日経ってから潜った時の写真です。全体的に濁り、数メートル先も見えづらい状況でした。
春濁りなどの自然現象
今回メインで語りたかったのはこの春濁りになります!
この春濁りは上記の濁りとは異なり、海にとって重要な濁りになります!
それはどうゆうことか詳しく解説していきましょう!!
春濁りとは
春濁りとは、気温が暖かくなり海面温度が上昇することでプランクトンが爆発的に増加し、海が濁ることを言います。
よくダイビングインストラクターが「今年は春濁りが来なくて不安だなぁ」と耳にします。ダイバーとして海が濁っていないのは素晴らしいことだと思っていたのに、どうしてインストラクターは海に濁って欲しいのだろうと疑問に思っていました。海について勉強していく中で、春濁りは海にとって重要な自然現象である事が分かったので解説していきます。
春濁りの原因とは
海中のプランクトンが増加する事で春濁りは発生します。
「では何故プランクトンは増加するのか」そのメカニズム解説していきます。
ステップ1 :冬の間に海底と海面の温度が均等になる
前提として、水の特性で温かい水は軽くて上の方に溜まり、冷たい水が重くて下の方に溜まる。
これを覚えておくと分かりやすいと思います。
夏の間は気温が高く、海面の温度も高くなります。温かい海面の水は海面に残り、冷たい海底の水は海底に留まります。
冬になると気温は下がり、それによって海面温度も下がります。これによって元々温かった海面の水温と海底の水温が均等になり、海底にある冷たい水が海面まで上がって来やすくなるのです。
ステップ2 :海全体に栄養が行き渡る
春が近づくにつれて気圧が変化し、風は発生します。この風が海をかき混ぜる事で海底の水が海面まで上昇していきます。
海底の水は、日光の届かない場所にあり、本来植物が行う光合成で消費するはずの栄養素をたっぷり含んでいます。それに加え、風と共にやって来た黄砂もミネラルなどの栄養素を含んでいると言われています。
この海底の水と黄砂によって栄養をたっぷり含んだ水が海全体に広がる事で次にステップに移ります
ステップ3 :気温が上昇しプランクトンが増加!春濁りとなる
季節が春となり栄養を含んだ海面の水温が上昇すると、植物プランクトンが活性化し、爆発的にその数を増やします。それによって海が濁ることを「春濁り」と言います!
プランクトン単体は目には見えませんが、その数が多すぎると視界が濁って見える訳です。
春濁りのメリット
何故春濁りは海に必要なのか…
それは、春濁りは食物連鎖の基盤になるからです!
プランクトンが大量発生するとそれを食べようと多くの小魚や生物がやって来ます。やがてそこに住み着き、子孫を残します。
すると、その小型生物達を求めて、中型生物や大型生物がやって来る訳です!
これが食物連鎖を生み、海が生きている証拠となる訳です。
春濁りが起きる事によって多くの生物に出会える事が出来、魚群が見られ、迫力満点の大型生物も見れる事に繋がる!これが春濁りが起きる最大のメリットであると思います!
おわりに
今回は海が濁る原因、春濁りについて解説しました。
「せっかく海に来たのに濁っていた!」とマイナスに感じてしまう物ですが、それは海が生きている証拠!
春濁りが落ち着いた際には、多くの生物達があなたを待っているはずです!楽しんで行きましょう!!
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